精神科とは?

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《精神科・神経科ってどんなところ?》
○ 精神科・神経科ってこんなところ
 精神科・神経科とは、うつ病や神経症(心が原因で心に症状が出る)などを診るところです。神経症には、1日に何度も手を洗わずにはいられない強迫神経症や、人の目が耐えられない視線恐怖症などが挙げられます。ほかにもさまざまな神経症がありますので、心に症状が出てるなと思ったら、精神科・神経科に行くといいでしょう。
 精神科・神経科にかかる流れは、基本的には他の診察場所と同じです。まずは、予約をとります。そして、問診票の記入が済んだら、診察に入ります。
 医師は問診票を見ながら、あなたのいまのつらい症状を聴いていきます。続いて、その話に基づき、ただの風邪の頭痛なのか、それともストレスなどに対する反応が頭痛として表れたものなのか診察をします。
 うつ病や神経症(精神的ストレスなどが原因で心身にさまざまな症状があらわれる病気)などでは、脳の伝達物質・セロトニンなどの異常によって起こるものもあります。そういったことも考慮しながら、心身を含めた診察をしていきます。
 そして、診察に基づき、一般心理療法、薬物療法、行動療法などの治療を行っていきます。
○ 精神科・神経科をめぐる状況変化
 最近、TVでうつ病に関するCMが流れているのを見たことがありますか?
 昔は、精神科・神経科や精神病というと、「気がふれた」「気が違ってしまった」などと偏見や差別の目で見られることが多くありました。しかし近年、世の中の急激な変化、複雑さから生じたストレス社会においては、心に風邪をひくこと、ひいては、心の病が誰にでもあることとして認識されるようになりました。新聞やTV、雑誌等で取り上げられることも増えてきています。
 それによって、精神科、神経科、心療内科などの治療機関にかかることが一般的になり、実際患者数が増えています。心の風邪をひく人が増えたというよりは、クリニックへの偏見、敷居の高さが取り除かれて、行く人が増えたということなのでしょう。そのため、かかろうとしても、なかなか予約がとりにくくなっている現状があります。
《治療方法あれこれ》
○ 精神科・神経科の治療とは?
 続いて、精神科・神経科で施される治療法がどういうものなのかを見ていきましょう。
 一般心理療法とは、患者の話を聴くことで、その人の悩み、問題点を一緒に解決していくことです。それに沿って、どういった治療をしていくかも決まっていきます。
 薬物療法とは、文字通り薬を使った治療法です。まずは、いまのつらい症状を取り除くことが先決です。途切れない頭痛があるのでは、元気になろうと話し合っても、前向きな気分になれるものではありません。いまのつらい症状を軽減し、悩みや問題と向き合えるようにすることが目的ですから、症状に応じて、頭痛薬や痛み止めなどを処方します。
 さらに、強いストレスがかかっている場合は、向精神薬を処方します。この薬は、絶え間なくかかっているストレスや悩みが心の中に入ってくるのをブロックする役目を果たします。ブロックしている間に、すでにかかってしまったストレスを外に出してしまおうということなのです。
 薬というと怖いものとだと思い、恐れを抱きがちですが、あなたの本来の心を取り戻す手伝いをするものなのですから、安心して服用してみてください。それでも、不安があるときは、医師に相談して不安を取り除くようにするか、薬物療法以外の方法があるかどうかを、話し合いましょう。
 行動療法とは、プログラムを決めて、それに沿って行動してもらうことによって、不安や恐怖を取り除いていく方法です。不安障害や強迫神経症などで、日常生活に支障をきたす場合、それを克服するために行動療法により訓練していくのです。
 また、心身の緊張を解くため、自律訓練法などのリラクゼーション法を取り入れることもあります。リラックスをすることにより、ストレスから開放されることを目的とします。
○ 処方される薬と、その注意点
 心の問題を解決する薬、向精神薬の中には、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などがあります。
 抗不安薬(マイナートランキライザーともいわれる)は、不安や緊張を和らげます。うつ病や心身症、自律神経失調症などの人に効果的です。ただし、この薬には鎮静作用、睡眠作用があるため、人によっては眠気を引き起こしたり、倦怠感をもたらす可能性があります。
 抗うつ薬は、何もする意欲もないという気分を軽くしたり、不安や焦燥感を鎮める作用があります。文字通り、うつ状態やうつ病に用いられることが多いほか、不安障害や恐怖症の患者に処方されることがあります。
 睡眠薬は、文字通り眠りを促す薬です。不眠や、寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまうなどの症状のある人に処方します。
 いずれの薬も、薬である以上は副作用も考えられますし、医師の指示通りに使わなければ危険性が伴います。服用の際は、お酒と一緒に飲まないこと、多く飲んだからといってそのぶん効くという訳ではないので、指定量以上は飲まないこと、妊婦の可能性のあるときは早目に医師に相談することです。必ず守りましょう。
 また、処方された薬は、治ったような気がするからと自分の判断でやめてしまったり、効かない気がするからと勝手に量を増やしたりしないようにしましょう。自分の心と体のことだから、自分がいちばんよくわかってと思いがちですが、素人判断で決めてしまうことがもっとも危険です。薬は副作用などの危険もはらんでいるものですから、不安や不満があるのなら、医師に相談して変更、追加、減少するようにしましょう。
 もし、現在服用を継続している薬がある場合は、医師に何の薬を服用しているか、伝えておきましょう。場合によっては服用できない薬も出てくるかもしれません。また、副作用として眠気やだるさ、薬疹(湿疹)が出る可能性がありますし、それ以外の症状でもちょっとおかしいなと思った場合には、すぐに医師に相談をしましょう。薬の効用の場合もありますが、体に合わないことも考えられますから、医師の指示を仰いでください。